【艦これ】「泊地を継ぐもの」
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100:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:39:16.32 ID:xy6mxyet0
「……もしもし? 少佐、聞こえてますか?」
「あ、ああ。すいません、考え事をしてました。因みにだが、海城さんはこの事件についてどう思ってますか?」
「私ですか? 立場としては前任司令官が首謀者という調査委の考えと同じです。
 ただ、この事件についてはこれで調査を終わりにする事はできません。
 この事件は深海棲艦と人間が繋がっているので、事件の全容を解明することは敵の内情を知る事にも繋がります。
以下略 AAS



101:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:40:22.48 ID:xy6mxyet0
「昇進と言う報酬が有ろうと無かろうと、私はやりますよ。
 心に渦巻くこのもやもやを晴らしたいですし。
 それに、これは此処のあとを継ぐ者の使命でしょう」
「そう言って頂けて光栄です。それでは、今後も事件解明に向けて協力お願いします。
 あと、この話は明石中佐にはしても良いですが、他の艦娘にはしないで下さい。
以下略 AAS



102:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:41:37.20 ID:xy6mxyet0

 それから、私は椅子を回転させ、司令室の窓を眺める。
 ふと、愛々傘に目がいく。
 シレイ/フブキ、そしてその上にそれを隠そうとする傷跡。
 これは恥ずかしくなったからじゃなくて、仲違いしたからなのだろうか。
以下略 AAS



103:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:42:30.55 ID:xy6mxyet0

「司令、しつれいしまーす!」
「ただいま〜」
 少しして、五月雨と妹が司令室に報告に来た。
「お疲れ、対潜哨戒はどうだった?」
以下略 AAS



104:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:43:08.63 ID:xy6mxyet0
「しっ、司令官? 司令官? 私の事をじろじろ見てどうしたんですか?? 怪我なんてしてないですよ?」
「あ、ああ、いや、自分でも気付かないうちに怪我してたりすることってあるからさ……」
「そうなんですか? でも、心配してくれてありがとうございますっ!!」
「いやいやー五月雨ちゃん、司令官の言葉にだまされちゃだめだって〜」
「何言ってるんだ北上、私の言葉に嘘はないぞー」
以下略 AAS



105:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:43:59.22 ID:xy6mxyet0
「五月雨ちゃんは純粋だね〜。私の負けだよ。五月雨ちゃんみたいにもっと純粋になるわ」
 妹よ、お前には五月雨のような純粋さは無理だ。
 でも、妹も性格に裏表はないから、そう言う意味では純粋か。
 何だかんだ言って素直だし……。
「って、司令官どうしたの? 私になんか用?」
以下略 AAS



106:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:44:39.10 ID:xy6mxyet0

 その日の夕食は自分でカレーを作ることにしたが、結局、隣には五月雨がいる。
「別に休んでいてもいいんだよ。昨日も昼に手伝ってくれたし」
「いえ、私がここの皆さんのお腹事情を一番しってますから! それに、あんなこと司令官に言われたら隣にいたくなります!」
 私はそれを言われて顔が赤くなってしまった。五月雨が家族か……。
以下略 AAS



107:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:45:28.68 ID:xy6mxyet0
「……司令官、どうしたんですか??」
「あ、いや……五月雨は妹と会ったりラインとかで話したりしてるのかなと思って……」
「……最近は会ったり話したりしてないです。お互い忙しいですし……」
「そうか……休番日とかは、会いに行ってもいいんだよ。妹さんも柱島泊地の所属だよね?」
「うん、そうです。……平群島泊地にいます」
以下略 AAS



108:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:46:25.26 ID:xy6mxyet0
「それで、司令官の妹さんは今なにをされてるんですか??」
――そこにいる。が、それは上官の命令でアウトだ。
 カウンタ席に座った妹もその質問を聞いていたのか、私に視線を据えていやがる。
「え、あ、妹とはあまり連絡とってなくてね。
 大学受験うまくいかなくて二浪してて、今年三月の時点でもうまくいってないって聞いたから三浪してるんじゃないかな、あははは……」
以下略 AAS



109:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 23:47:17.18 ID:xy6mxyet0
「ですよね〜。私の妹もかわいくてしょうがないです!
 あっ、北上さんは兄弟とかいるのかなっ??」
 妹は突然の問いにあたふたする。
「えっ、あっ、私? 私はおにいちゃ、あ、兄がいるよー」
「北上さんってお兄ちゃんって呼ぶの!? かわいい!」
以下略 AAS



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