2: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:23:42.67 ID:jWGgUzWko
楓「そうですか?でも、Pさんも広いお家の方がいいと思いません?」
P「それはそうですけど……まずどうして同棲する話になったんですか」
楓「さっきご自分で『お祝いも兼ねて、何かしてほしいことはありませんか』って言ってたじゃないですか。ですから、同棲しましょうって」
3: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:24:40.53 ID:jWGgUzWko
P「……そもそも、アイドルが男と同棲していたら問題になると思います」
楓「そこはシンデレラガールパワーで、ぱぱっと」
P「シンデレラガールパワー」
4: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:25:53.70 ID:jWGgUzWko
P「…………」
楓「…………」
P「……えっと、俺も好きですよ。ア」
5: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:27:50.82 ID:jWGgUzWko
そう言いながら、楓さんの顔が近づいてくる。
心なしか、いつもより赤味を帯びているように思えた。
それがアルコールのせいなのか、はたまた別の理由からか。
もはやそれを考えるほどの余裕は残されていない。
6: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:29:17.60 ID:jWGgUzWko
どうする。どう返す。このまま同棲するしかないのか。
いや待てお前はプロデューサーだぞ。断るべきだ。
でもこんな機会もう来ないかもしれないんだぞよく考えろ。
7: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:30:07.69 ID:jWGgUzWko
楓「それでは、乾杯っ」
P「乾杯」
楓「んっ……はぁ……やっぱりお酒は美味しいですね」
8: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:31:16.53 ID:jWGgUzWko
気が付けば、自宅の寝室で微睡んでいた。
横にならず、ベッドの側面に背中を預けていたのを不思議に思い、振り返って寝床の主を確認する。
予想はしていたが、そこではよく見知った女性がすやすやと寝息を立てていた。
9: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:32:44.12 ID:jWGgUzWko
「というか、まだ返事をしてないのか俺は……」
10: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:34:17.07 ID:jWGgUzWko
自己紹介が苦手だと、そう言っていた。
初めて飲みに行ったとき、思っていたよりお茶目であることを知った。
旅館の部屋でひとり酒をしていたら、日本酒片手に突撃してきた。
11: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:35:16.07 ID:jWGgUzWko
33Res/15.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20