76:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:28:42.99 ID:otTlPJINo
「すーっ……」
ふと、ソファーに意識を向けると穏やかな寝息が聞こえます。
77:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:29:14.32 ID:otTlPJINo
プロデューサーさんの頭をなんとか持ち上げて、小さなスペースを作ります。
私の細身のカラダはすっと隙間に入り込めました。
78:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:29:45.50 ID:otTlPJINo
もうちょっとだけその身体に触れてみたくて。
プロデューサーさんの胸のところにあった手に、私の手のひらを重ねます。
思い返すと、プロデューサーさんとハイタッチをしたり、手を繋いだり、
79:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:30:18.24 ID:otTlPJINo
「ん……んっ。……悠貴?」
膝の上のプロデューサーさんと目が合いました。
80:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:31:04.73 ID:otTlPJINo
「膝枕してくれてたのか……ありがとう。現役アイドルにやってもらえるなんて役得だな」
「いえっ。そのっ、私がやってあげたくてっ」
81:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:31:40.89 ID:otTlPJINo
言った途端に、やってしまったと思った。
でも、もう引き下がれません。
もうどうにでもなーれっ。
82:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:32:06.91 ID:otTlPJINo
「撮影、お疲れ様。見に行けなくて悪いな。今日はどうだった?」
もうちょっと私と一緒にいてくれる。
83:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:32:46.10 ID:otTlPJINo
「雨の日はイヤだよなぁ。悠貴もわざわざこっち来ないで直帰してくれて良かったんだぞ?」
何気なく痛いところを突かれました。
84:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:33:18.08 ID:otTlPJINo
「悠貴は、いつも考え過ぎだよってくらい真面目なんだ。でもそれがいいところだと思う」
「仕事も、学校も、ファンのみんなと触れ合おうことも、
全部、全部、頑張ろうとして、大事にしようとして、
85:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:33:48.58 ID:otTlPJINo
優しい言葉に、視界が少し滲みます。
ホントは全然大人なんかじゃないのに、大人っぽく見られることが多いから、
やっぱりしっかりしなくちゃって、いつも思います。
86:名無しNIPPER[saga]
2017/07/10(月) 23:34:30.31 ID:otTlPJINo
「じゃあ、私も少しだけ休もうかな…Pさん、傍にいてください……ふあ……」
私の頭が、プロデューサーさんの肩に触れる。
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