【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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37: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 08:10:31.52 ID:4FOqYP6I0
(はっ、もしや……!)
その時、紬の頭に一つの仮説が浮かび上がった。
38: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 21:22:20.12 ID:4FOqYP6I0
どうしてそこまで追い込まれるか? 理由は彼女の育ちにあった。
呉服屋の看板娘として、親を手伝うこと数年。
39: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 21:23:50.04 ID:4FOqYP6I0
===
「それとも……、あなたがバカなのですか?」
そんな言葉が口をついて飛び出た時、紬は内心ビクビクだった。
40: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 21:26:00.42 ID:4FOqYP6I0
それからおよそひと月後、紬はこの時の誘いに乗る形で地元を離れることになる。
誘われた先の芸能事務所が、父の知り合いの会社であるということも大変都合が宜しかった。
41: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 21:27:43.21 ID:4FOqYP6I0
「……? どうして君が驚いてるんだい」
「驚かれたことに、驚いたのです」
42: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/15(土) 12:12:16.49 ID:+33UyS7K0
ところがだ。気づけば彼女は指を突き出し、
男を「バカ」呼ばわりしていたのである。
商家の娘としてはやってはならない大失態。
43: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/15(土) 12:13:23.73 ID:+33UyS7K0
おまけに問題のこの男は、ことごとく彼女とズレていた。
転居その他の手続きを済ませる前に、一度電話してくれれば良かったのにだとか、
自分がスカウトしたのだから、面接の必要は無いだとか。
44: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/15(土) 12:15:22.60 ID:+33UyS7K0
===
――そう、心に固く決心していたというのにだ。
今のこの状況は一体何なのか?
45: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/15(土) 12:17:36.65 ID:+33UyS7K0
「プロデューサーは、このまま家に戻られるのですか?」
「ああ。紬の荷物も届いてるだろうし」
46: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/15(土) 12:19:59.88 ID:+33UyS7K0
何とはなしに、紬は被っていた麦わら帽子に手をやった。
二人で出発する前に、男が彼女に渡した物だ。
「今日も暑いからな」と被せられ、断る理由は特になかった。
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