【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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37: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 08:10:31.52 ID:4FOqYP6I0
(はっ、もしや……!)
その時、紬の頭に一つの仮説が浮かび上がった。
この男、ハナからあんみつなど食わせるつもりは無いのではないか?
さながら「待て」をかけられた犬の前に、高級ドッグフードが入ったエサ入れを差し出して、
その反応を見る底意地の悪い飼い主のように。
そう考えれば納得だ。
確かに罰を受けている。
それもこれ以上ないほどに効果的で、屈辱的な戒めを!
時折あんみつに向けられる、貴音の視線に戦々恐々。
怯える私は鉢の中の金魚、彼女はさながら猫であろう。
猫種はもちろん、ドロボー猫。
この心の中に広がるモヤモヤ、実は罪悪感ではなく嫌悪感。
不安でもなく怒りだと……そう無理やりにでも理由付け、
置き換えなくてはならないほどに紬は切羽詰まっていた。
でないと自分の中で何かしら、張りつめていた緊張が、
積み重ねてきた大切な物が、切れたり折れたりしてしまいそうだったからだ。
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