【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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39: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/14(金) 21:23:50.04 ID:4FOqYP6I0
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「それとも……、あなたがバカなのですか?」

 そんな言葉が口をついて飛び出た時、紬は内心ビクビクだった。

 まさにひょんなきっかけとしか言えないような偶然から、それまで辿った道を逸れ、
 足を踏み入れることになった『アイドル』と言う名の脇道の先。

 待っていた男に思わず言い放ったこの言葉は、本当に自分が言ったのか? と。


 ある日ふらりと店に現れ、「アイドルになれる!」と興奮気味に名刺を渡して来たこの男。

 一方的に主張を押し付け、嵐のように去ったこの男。

 それでも紬は僅かな時間に、男の中の"本気"を見た。

 長年の接客業で培われた、彼女の人を見る目も言っている。
 ズバリ五分と五分との確率で、男の言葉はマジであると! 

 ……それを裏付けるかのように、彼の迫力は見事であった。

 まるで何かに追われているかの如き切迫したその表情が、
 社交辞令の世辞でも無いと女の勘にも告げていた。


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