112:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:00:14.44 ID:9TDtueb30
美優「……ち、違い、ます」
早苗「ん?」
美優「楓さんは……Pさんを、殺して……いません」
113:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:01:09.97 ID:9TDtueb30
楓「ええ、丁度良かったんです。昨日あの人が身につけていたネクタイが、私がプレゼントしたものだったなんて……最後まで、私の手で殺すことが出来たんですから」
裕子「……どうして、プロデューサーを殺したんですか」
楓「知ってました? ユッコちゃんも、文香ちゃんも、智絵里ちゃんも……あの人、再来月には私たちのプロデューサーじゃなくなるんですよ。海外に行って別のお仕事をするってお話しで」
114:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:01:41.73 ID:9TDtueb30
楓「……見られたから」
文香「見られた……?」
楓「私が、ベランダであの人を殺して、ナイフで刺したとき……たまたま、見つけたんです」
115:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:02:08.08 ID:9TDtueb30
早苗「そうね……もうカメラは壊れて、データも確認できないけど……楓ちゃんがカメラに写ってる可能性は、低いわね」
楓「じゃあ、私は……」
文香「藍子さんを、殺す必要は……なかった、と……?」
116:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:03:01.70 ID:9TDtueb30
美優「しばらく前から、Pさんに相談されていたんです。自分が担当から外れる前に、楓さんの喜んでくれる仕事を取りたいって」
美優「それで、2人で色々調べて……熱海の、別の温泉旅館の宣伝のお仕事をって……Pさんが昨日お仕事に行ったのも、そのお話があって……」
117:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:03:49.42 ID:9TDtueb30
裕子「……多分、プロデューサーが昨日、楓さんがプレゼントしたネクタイを締めていたのも……きっと、楓さんのためのお仕事のお話だったから……」
楓「あ……あああ……私、Pさん……藍子ちゃんに……なんて、ことを……」
楓「私、は……ただ、Pさんに……う、あ……あああああ……」
118:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:04:17.18 ID:9TDtueb30
――8月8日 10時31分 『熱海駅』(改札前)
美優「みんな……忘れ物、無いわよね?」
智絵里「はい……」
119:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:05:04.81 ID:9TDtueb30
早苗「あっ、ボス! 遅いですよ!」
ボス「いやあすまん、夜中には熱海署のほうに到着していたが、色々事件の話を聞かせてもらっていてな……」
早苗「もうっ……アタシが熱海署から旅館に戻った後に来るんだから……」
120:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:05:46.90 ID:9TDtueb30
ボス「ところで……堀裕子君、だったかな?」チラッ
裕子「は、はいっ! サイキック美少女アイドルユッコです!」ビシッ!
ボス「今回の事件、キミの証言から事件の真相に辿り着いたと聞いている。オレの立場としては、早苗が一般人に付きっ切りで協力を依頼していたのは感心出来ないが……大したものだな」
121:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 21:06:14.03 ID:9TDtueb30
美優「それじゃあ……私たちは、これで……」
早苗「ええ、みんなも大変だったと思うけど……そのうちアタシのほうから様子、聞かせてもらうから」
文香「はい……短い間、でしたが」
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