97:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:14:53.30 ID:smyUCZOA0
――――
茜色に染まった校内を歩く。
98:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:15:30.15 ID:smyUCZOA0
千歌「ねえ、曜ちゃん」
好都合だった。
99:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:16:00.00 ID:smyUCZOA0
曜「千歌ちゃんは、水泳部には戻ってこないの?」
千歌「……うん、私は、スクールアイドル、やめないよ」
100:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:16:35.81 ID:smyUCZOA0
曜「私が、諦めたくないんだ。世界一の飛び込み選手になって、パパの期待に応えたいんだ」
千歌「その、お父さんが諦めた夢って……」
101:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:17:23.21 ID:smyUCZOA0
千歌「曜ちゃん、どうして……」
諦めないと言うのなら、どうしてそんなにつらそうな顔をするんだろう。
102:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:17:54.18 ID:smyUCZOA0
曜「何か、事情があるの?」
曜「もし、もしそうなら―――」
103:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:18:30.71 ID:smyUCZOA0
―――
話し終わったとき、既に辺りは真っ暗だった。
104:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:19:22.07 ID:smyUCZOA0
しばらく上を向いて黙っていた曜ちゃんは、くしゃくしゃに顔を歪めて、吐き捨てるように叫んだ。
曜「い、やだ。いやだ、嫌だっ!」
105:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:20:25.37 ID:smyUCZOA0
曜「前の、『私』の知ってる千歌ちゃんは、どこに行ったの」
千歌「……っ」
106:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:21:09.86 ID:smyUCZOA0
曜「やりたいよっ! スクールアイドル、千歌ちゃんと一緒に! じゃなきゃ、あんな聞き方しない!」
曜「千歌ちゃんが『やめない』って言うの知ってて、私――」
107:名無しNIPPER[sage]
2017/06/20(火) 02:21:32.28 ID:SfFYCaLmo
他に明確な夢を持ってる人を無理矢理誘うのはどうなんだろう…。怪我で続けられなくなったみたいな描写するのかな
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