100:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:16:35.81 ID:smyUCZOA0
曜「私が、諦めたくないんだ。世界一の飛び込み選手になって、パパの期待に応えたいんだ」
千歌「その、お父さんが諦めた夢って……」
曜「フェリーの船長、だよ」
曜「今は会社で働いてるけどさ、海が恋しいからって、私たちに水泳を教えてたんだって」
千歌「……!」
どくんと心臓が鳴る。
曜ちゃんのお父さんがフェリーの船長ではない。
その事実が急に意味をもって聞こえ始めた。
「ここ」では――ううん、きっと「前の世界」でも――曜ちゃんのお父さんは夢を諦めてしまった。
だからフェリーの船長にはなっていないし、私と曜ちゃんは小さいころから毎日水泳を教わることができた。
そのまま水泳部に一緒に入り、そして――。
曜「だからさ、私は諦められないよ。スクールアイドルはできないよ」
曜ちゃんは、泣きそうな声でそう言った。
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