7: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 19:55:10.89 ID:5UUNa7QZ0
私はあーちゃんの控え室へ向かう。中を覗き込むと、あーちゃんがなにかを読んでいた。
台本ではない。雑誌のようだ。
8: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 19:56:12.61 ID:5UUNa7QZ0
そのキレイさにちょっと嫉妬を覚えて、でもその嫉妬が不愉快なものでないのは、彼女をよく知っているからか。
松山久美子。くみちーだった。
9: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 19:57:46.49 ID:5UUNa7QZ0
「今度一緒にどうかなって……未央ちゃん?」
「えっ、なに?」
10: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:00:12.98 ID:5UUNa7QZ0
「続いては、PN・『春よ去るな』さん。
『藍子ちゃん、ゲストの未央ちゃんこんにちは』、
はい、こんにちはー。
『お二人とも今では押すに押されぬ人気アイドルで、ファンの皆さんからたくさんお便りを貰っていると思います』。
11: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:01:49.05 ID:5UUNa7QZ0
夕食はいらないというと、お母さんは不満そうな顔をした。
ご飯はあーちゃんと食べて帰ると連絡していたのに、お茶ぐらいだと勘違いしていたらしい。
12: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:03:05.60 ID:5UUNa7QZ0
茶封筒に手を伸ばして、中身を取り出す。
入っていたのは一枚の写真だった。
13: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:04:56.36 ID:5UUNa7QZ0
私がアイドルになったばかりの頃、会社自体も試行錯誤を繰り返していた。
様々なアイドルの可能性を探していると、プロデューサーからは聞かされた。
14: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:07:06.41 ID:5UUNa7QZ0
サンセットノスタルジーの活動が減って、二人と会う機会も減った。
15: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:08:10.63 ID:5UUNa7QZ0
だから、別に寂しいとかは思わない。
16: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:09:53.43 ID:5UUNa7QZ0
もっとも、考えたところでどうということはない。
165Res/216.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20