16: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:09:53.43 ID:5UUNa7QZ0
もっとも、考えたところでどうということはない。
ニュージェネにポジパ、他にもソロのお仕事に学業。
日々は慌ただしく過ぎていく。
八月には、会社の大型合同ライブも決まっていた。
「ライブ、楽しみですね!」
五月の初め、ある温かな陽気の日。
早くも夏を呼び込みそうな、熱気あふれる元気な声が室内に響き渡った。
日野茜、茜ちんだ。
ちょうど今日、私たちポジパも正式にライブに出ることを言い渡されたのだ。
私と茜ちん、そしてあーちゃんの三人は事務所でお茶を楽しんでいた。
茜ちんが向かいのソファーで。私とあーちゃんは並んで座っていた。
もっとも、元から私達三人の名前は発表されていたし、なんとなく予想はしてたけど。
それでもプロデューサーから言われれば、身は引き締まるものだ。
「ほんとだね。どんなステージになるのかな」
あーちゃんも同じ気持らしい。私の横で浮かぶ優しい笑みに、私も釣られて頬が緩む。
「そりゃあもう。私達らしいイケイケなパッション溢れる感じだろうねえ」
「そうです!! パッションでボンバーでファイヤーな感じです!」
「ファイヤーな感じかー」
「ファイヤーですよ! 火柱どんどんあげましょう!」
「えっ、本当の火を使うの?」
目を丸くするあーちゃん。私も頬を引きつらせた。
茜ちんは元気いっぱいだけど、たまに思考が突っ走る。
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