17: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:11:54.92 ID:5UUNa7QZ0
「あはは……そこはまあ、要相談だね。でも元気いっぱいな感じになるのは間違いなし」
「二人の全力についてけれるように、私もレッスン頑張らなきゃ」
「いいですねー! ならば藍子ちゃん、今から河原に走りに行きましょうか!」
「いや、それは……この後インタビューあるから遠慮しとこうかな」
「そうですか……お仕事ならば仕方ありませんね」
腕を組んだ茜ちんは納得するように頷いた。思考はいつも全力だけど、けっこうブレーキの利きもよい。
そんな茜ちんに対して、あーちゃんは一見のんびりしている。正反対のようで、実際に正反対だけど、これでなかなかバランスのよいのだ。まさしく静と動という感じ。
走りすぎる茜ちんをあーちゃんが加減して、のんびり過ぎるあーちゃんを茜ちんが引っ張ってる。
お互いに足りてない部分を補いあってるとも言えるかも。
私は、二人の間を行ったり来たり。引っ張ったり引っ張られたりだ。
「だから今度、ね」
そう言ったあーちゃんに、茜ちんは元気よく返事をした。
扉が開かれる。穏やかな表情の女性が入ってきた。若くてアイドルみたいだけど、アイドルではなく事務員さん。
プロデューサーのアシスタントをしているちひろさんだ。
「よかった、三人ともまだ事務所にいたのね」
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