8: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 19:56:12.61 ID:5UUNa7QZ0
そのキレイさにちょっと嫉妬を覚えて、でもその嫉妬が不愉快なものでないのは、彼女をよく知っているからか。
松山久美子。くみちーだった。
「これ、くみちーじゃん」
「そう、久美子さんから今度雑誌に連載が乗るって教えてもらったの」
「くみちーと仲良かったっけ?」
「前にイベントで一緒になってから、少しだけ。このカフェ、久美子さんに連れていってもらったことあるんだ」
「へえ」
「素敵なカフェなの。オリエンタルな感じでね」
雑誌を受け取った私は、書かれていた文章を軽く目を通す。これが初回らしい。
次のページには雨の中、カフェでゆったりと過ごしてるくみちーが写っていた。
『雨だからこそ、自分とじっくり向き合える』。
それから、雨の日のおしゃれなんかを色々書いてあった。くみちーらしい記事だ。
最近はこういうモデルの仕事も増えているようだった。
くみちーの仕事を、あーちゃんのお陰で見つけられたのは嬉しかった。二人が仲良くやっているという話も。でも。
(あーちゃんに教えて、私には教えてくれなかったんだ)
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