森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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30: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/24(水) 21:55:16.46 ID:+HFze8z+0
コーヒーを注いでいる間、僕は、乃々ちゃんが描いた絵本の事を考えていた。
乃々ちゃんにあの絵本の事を面白いと僕は言った。でも、そうじゃない。いや確かに、確かに面白かったのだが、それ以上に。それ以上に、暖かかった。
31: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/24(水) 21:56:58.72 ID:+HFze8z+0
今日はここまで
続きは明後日くらいかなぁ…
32: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/26(金) 00:45:15.37 ID:I/MiaI8O0
再開します
33: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/26(金) 00:46:21.81 ID:I/MiaI8O0
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一夜明けて、月曜日。そういえば、乃々ちゃんは中学生だった。すっかり頭から抜けていた。仕事がある明日までは会えないだろう。
34: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/26(金) 00:46:55.83 ID:I/MiaI8O0
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放課後。私は一度寮に戻り、荷物を持って事務所に向かいます。荷物は7冊目の絵本
35: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/26(金) 00:47:45.10 ID:I/MiaI8O0
事務所の、プロデューサーさんがいる部屋まで廊下を歩きます。すると、私がこけてしまった所まで来たところで、あのときの事を思い出してしまいました。
さっきまでは考えられないように出来ていたのに…。
36: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/26(金) 00:48:45.45 ID:I/MiaI8O0
今日はここまで、続きはまた
37: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/27(土) 22:20:54.14 ID:J9R5aJQV0
再開します。
38: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/27(土) 22:21:38.44 ID:J9R5aJQV0
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39: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/27(土) 22:22:20.57 ID:J9R5aJQV0
僕が起きたのは正午を少しすぎた頃だった。
起きてからしばらくは、ボーッとしていた。スマホも財布も事務所においてきたままで、暇を潰す手段が一切なかった。となりのおじさんは今日で退院らしい。病院服から普段着へと着替えていた。
40: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/27(土) 22:22:48.78 ID:J9R5aJQV0
缶コーヒーもテレビカードも手をつけるには気が引けたので、またしばらくボーっとしていた。何も考えないように努めても、作成途中の書類のことや、営業先のこと、そして乃々ちゃんのことが頭に浮かんでしまう。
『プロデューサーさんは…いつも真面目に仕事してるし…』
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