森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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35: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/26(金) 00:47:45.10 ID:I/MiaI8O0

 事務所の、プロデューサーさんがいる部屋まで廊下を歩きます。すると、私がこけてしまった所まで来たところで、あのときの事を思い出してしまいました。

 さっきまでは考えられないように出来ていたのに…。

 でも、これから「読んでください」って言う方が大変かもしれません。ノートの入った紙袋を胸に抱えて、また深呼吸。

そして、プロデューサーさんがいる部屋の前で。

「…し、失礼します。」

 少し声が上ずってしまいました。大丈夫、大丈夫と心の中で自分に言い聞かせます。

「…?」

 返事がありません。いつもならプロデューサーさんはどんなに私が小さい声でも挨拶を返してくれるハズなんですが。

「プロデューサーさん…寝てるんですか?」

 プロデューサーさんは、机に突っ伏してました。やっぱり疲れて…。

「…?プロデューサーさん?」

 床には、空のコーヒーカップが落ちていました。




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