森久保乃々「これだけは無理なんですけどぉ!!」
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39: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/05/27(土) 22:22:20.57 ID:J9R5aJQV0
僕が起きたのは正午を少しすぎた頃だった。
起きてからしばらくは、ボーッとしていた。スマホも財布も事務所においてきたままで、暇を潰す手段が一切なかった。となりのおじさんは今日で退院らしい。病院服から普段着へと着替えていた。
「若いからって、あんま無茶しちゃいけねえよ。体を大事にな。」
おじさんは、部屋を出る前に、缶コーヒーと度数が一切減ってないテレビカードを僕に手渡した。
「金ねえんだろ、これやるわ。」
申し訳ないので返そうと思ったが、それより先に「お大事に」と手をひらひらと降りながらおじさんは病室を後にした。
病室が、広くなったように感じた。
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