【デレマス】「先輩プロデューサーが過労で倒れた」
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8: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:35:26.64 ID:z+wGLY660
「ま、名刺はほとんど配り終えたしな」
俺は自分の名刺ケースを見る。残りはあと一枚だった。
これを適当に誰かに渡して今日の仕事はおわり。
9: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:38:20.40 ID:z+wGLY660
「うわあああーっ!」
俺は土手をごろごろと転げおちた。
視界の上下左右が激しく入れ替わって、地面に身体のいろんなところをぶつける。
転げ落ちるあいだ、両腕を使ってせめて頭だけはガードした。
10: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:38:52.90 ID:z+wGLY660
「あ、待って!」
俺は、その少女を呼び止めていた。
理由は自分でもわからなかった。気づいたら、声をかけていた。
11: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:40:48.23 ID:z+wGLY660
「……」
空になった名刺入れを見る。
「とりあえず、これで今日のノルマは達成ってことで。戻るか」
12: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:42:16.32 ID:z+wGLY660
長々すいません。続きはまたすぐに。
13:名無しNIPPER[sage]
2017/05/01(月) 21:59:19.51 ID:FLWdQEwdo
期待
14: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:49:16.11 ID:z+wGLY660
現実をきちんと見据えたほうがいい。
世の中にはいくらかのトップアイドルがいる。
その下に多数の、旬が過ぎればすぐに世間から忘れられてしまうようなそこそこのアイドルがいる。
そしてそのさらに下には、アイドルになれなかった無数の普通の人間がいる。
15: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:51:52.87 ID:z+wGLY660
「ふんんぬうーーーーーーーーっ!」
プロダクションのロビーには力のこもった声が響きわたっていた。
入館ゲート付近に声の主を見つけて、予想が的中した俺は脱力した。
16: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:54:36.55 ID:z+wGLY660
「……ついてこなくてもいいんだぞ」
俺の言葉に、茜は大きく首を振った。
「いえっ! マネージャーも最初は雑用から! なんでも見学して慣れたいんです!」
17: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:56:52.62 ID:z+wGLY660
部屋に入る。確かにちらかっていた。
だが不潔というほどではない。嫌な臭いなどは漂ってこない。
机の上にはデスクトップパソコンと液晶ペンタブレット、それと大量の紙類。
ざっと見たところ、マンガの原稿のプリントアウトのようだ。
壁沿いに配置されているソファーにはタオルケットが畳まれている。
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