497: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:32:17.12 ID:SfivEjrbO
鎮守府に戻ると、皆はいつものように迎え入れてくれました。
少尉さん以外には、『重大犯罪により射殺された』と言う事以外、まだ秘密にされています。
笑い掛けてはくれるけど、皆の瞼は腫れていて……それがとても、申し訳なく思えました。
498: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:34:11.08 ID:SfivEjrbO
その日の夜、集会所に皆が集められました。
司令官代理として、大本営から少尉さんが抜擢された事。
全身全霊をかけて、これから退役していく皆をサポートして行く事。
499: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:35:18.06 ID:SfivEjrbO
「青葉…。」
「ガサ…。」
500: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:36:37.97 ID:SfivEjrbO
undefined
501: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:38:23.00 ID:SfivEjrbO
「………ジュン…。」
502: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:40:53.28 ID:SfivEjrbO
エラーが発生したようです。一部から再投稿します。
503: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:42:19.30 ID:SfivEjrbO
『マリへ。
この手紙が読まれている時は、多分俺が殺された後だろう。
まずは謝らせて欲しい。ずっと隠しててごめんな。
504: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:43:19.50 ID:SfivEjrbO
能力上限解放用リング。通称ケッコンカッコカリ。
俺は艤装パーツに埋め込ませて皆に使わせてたけど、今となってはお前の時は、ちゃんと右手用の指輪として渡したかったな。
それでも左手の本物は、最後まで取っておく予定だったけど。
この手紙が読まれないままだったら、間違いなくお前と結婚してた。それが出来たらこの手紙は、こっそり燃やそうと思ってたんだ。
505: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:44:25.28 ID:SfivEjrbO
「………ジュン…。」
最後、彼の名を記した所には…涙の跡がありました。
それを塗り潰すように、手紙に次々と新しい水滴が落ちて行く。
506: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:46:35.87 ID:SfivEjrbO
その数日後、今度は特捜部の本部へと呼ばれました。
表向きは、人質への事情聴取と言う体での事。
実際の所は…あの件で隊長を務めていた男との、マンツーマンの取り調べではありましたけど。
507: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:48:32.48 ID:SfivEjrbO
本部を後にすると、私はすぐ近くのカフェに寄りました。
メモ帳を出して、一心不乱にペンを走らせる。
そこに書き出したのは、取り調べの中で出てきた捜査経過の事。
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