507: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:48:32.48 ID:SfivEjrbO
本部を後にすると、私はすぐ近くのカフェに寄りました。
メモ帳を出して、一心不乱にペンを走らせる。
そこに書き出したのは、取り調べの中で出てきた捜査経過の事。
死体は元帥の息の掛かった者達の手により、粉砕機で隠滅されていた。
その中の一人を尋問し、死体をミンチにした現場周辺から骨片を押収、DNA鑑定の結果被害者と判明。
戦後、元帥の圧力が弱まったのを機に捜査は飛躍的に進展した。
海軍幹部の一人を尋問し、元帥とジュンのやりとりが発覚した。
………そしてこれは、私にとっては信じ難いもの。
匿名の情報提供を参考に、徹底的に発生日周辺のジュンと被害者の足取りを洗った結果、糸口を掴んだ。
捜査の劇的な進展は、そこから始まった。
あの件は軍内での事件として、軍以外では告知もされていなかった…。
情報提供のポスターだって、各鎮守府の掲示板にのみ。外の交番や警察に貼り出されていた訳じゃない。
そんな限られた中で、情報提供する存在……少尉さんや裏方さん達を除けば…他は…。
………他は。
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