506: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:46:35.87 ID:SfivEjrbO
その数日後、今度は特捜部の本部へと呼ばれました。
表向きは、人質への事情聴取と言う体での事。
実際の所は…あの件で隊長を務めていた男との、マンツーマンの取り調べではありましたけど。
「…………そうか。それが君の知る全てという事だな?」
「……はい。私の知っている事は、これが全てです。」
「本当に、事件そのものには関わりが無いようだな。
恋人だけは守り通すと言う、後藤の意地か…恐れ入ったよ。君を裁ける要素は、こちらでは見付けられない。」
「でっち上げでも何でも、あなた達の権限なら可能だと思いますが?」
「……出来んものは出来ん。それだけだ。」
「随分すんなり引き下がるんですね。
先程取り調べの為にと、捜査過程を聞きましたが…本来なら、それを黙って無理矢理容疑を掛けられる立場でしょう?
私に捜査過程を教えると言う事は、復讐のソースを与える事と同義だと思いますけど。
あなた達を許す事は出来ません……でもあなたもまた、自分達の存在に疑問を抱いている。違いますか?」
「………さあな。これで君への調査は終わりだ、早く帰ってくれ。」
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