508: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:49:45.67 ID:SfivEjrbO
本部は遠い所でした。
でも鎮守府に帰るまでの記憶は、ほとんどありません。
新幹線の中も、いつもの通り道も、朧気な記憶のまま。
そんな中…近所の公園に近付いた時、ようやく滲んでいた意識が正常に戻りました。
そこにいたある存在に、声を掛けられた事によって。
「青葉ー、おかえりー!」
「ガサ!どうしたの?」
「迎えに来たんだよ。大丈夫だった?」
「…うん、キツい尋問とかは無かったよ。」
「良かった。早く帰ろ?」
来てくれたんだ…心配かけちゃったかな。
てくてくといつもの公園を歩いていると、自販機が目に入りました。
「青葉、ちょっと休んでく?」
「うん…そうしよっか。」
ジュースを手にベンチに座ると、既視感を覚えます。
…そうだ、ここでもジュンとこうしてたっけ。
ふと選んだジュースも、その頃よく買っていたもので。
ああ、ジュンはここでよくコーラ買ってたなぁなんて、また寂しくなったものでした。
もう誰もいない時間かぁ…日が長くなったね。
「……提督、本当に死んじゃったんだね。」
「……うん。夢じゃないんだよ。」
「…まさかあの件に関わってたなんて、びっくりだよ。
あんな良い人が…元帥に命令されたのかな。」
…………。
………………。
「ねえ、ガサ……。」
「どうしたの?」
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