499: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:35:18.06 ID:SfivEjrbO
「青葉…。」
「ガサ…。」
その後部屋に帰る途中、ガサと鉢合わせました。
いつものように部屋まで付いてくると、椅子に座る私を、何も言わずに見守っていてくれて。
でも今は…そんな気遣いですら痛くて。
「ごめんね……今は一人にしてもらってもいい?」
「うん…わかったよ。でもね…。」
その時ぎゅっと抱き締めてくれたのは、ガサの暖かい腕でした。
「今は受け止めきれないだろうけど…整理がついたら、きっと泣けるようになる。
もし誰かに頼りたくなったら、いつでもおいで?
“衣笠さんは、ずーっと青葉の味方”だよ。ね?」
「ガサ……ありがとう…。」
ガサも帰って、ようやく独りになれました。
机にジュンのお骨を置いて、私はそれをまた何度も撫でて。
やがて撫でる手も止めて、恐る恐る開いたのは…私宛ての遺書。
そこには、こう記されていました。
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