497: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/08(金) 05:32:17.12 ID:SfivEjrbO
鎮守府に戻ると、皆はいつものように迎え入れてくれました。
少尉さん以外には、『重大犯罪により射殺された』と言う事以外、まだ秘密にされています。
笑い掛けてはくれるけど、皆の瞼は腫れていて……それがとても、申し訳なく思えました。
「青葉。」
「……少尉さん。」
「……渡したいものがあるんだ。」
私が葬儀でいない数日の間に、ジュンの家と執務室へ家宅捜索が行われていたようでした。
捜索の結果、押収されたのはパソコンと、凶器となった拳銃のサイレンサーのみ。
それ以外は怪しいものは無かったようですが…皆でその後片付けをした際、ある物を見つけたそうです。
それは、4通の遺書。
幸い捜索班に見付からずに済んだそれは、一つ一つ、宛先が分けられていたそうです。
1つは皆へ。
1つはご家族へ。
1つは少尉さんに。
そして最後の1通は…私へと宛てたもので。
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