青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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247: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 03:52:49.15 ID:j4j5Io3UO
あれはいつかの休み明けの事だったかな。
青葉とふたりで、それぞれの帰省の写真を見せ合いっこしたの。

青葉の写真はスマホでもとっても上手で、皆いい笑顔をしてた。
あの子の両親に兄弟、それにペットの犬に至るまで。それはそれは、素敵な写真だった。
以下略 AAS



248: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 03:54:57.13 ID:j4j5Io3UO
「次のニュースです。
××県の男子大学生殺害事件について、新たに凶器は近隣の住居から盗難されたものと判明しました。
また、被害者の拘束に使われた縄も、同じく近隣から盗まれたものと判明しています。

証拠品が多数残されておりますが、現状指紋などの犯人に繋がる有力な手掛かりは無く…。」
以下略 AAS



249: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 03:56:50.35 ID:j4j5Io3UO
SNSを覗いてみると、同級生はやっぱりあの話で持ちきり。
そっちは地元ならではの、ニュースではやらないような情報が流れていたのです。

県境の一帯はアウトレットモールがあるからか、有名なナンパスポットだったそうですね。
それで殺害現場の洞窟は、所謂アオカンスポットだったようです。
以下略 AAS



250: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 03:59:52.47 ID:j4j5Io3UO
休暇の2日目、朝の9時。

事件の発覚は、当日の早朝だった。
女が朝食を摂りに入った現地の食堂は、報道されるよりも前にその話が入っていた。

以下略 AAS



251: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 04:01:32.33 ID:j4j5Io3UO
落ち葉を燃やし始めるも、少し火力が足りないのだろうか?
彼女はもう一つのビニールからあるものを取出し、それも火にくべた。燃やしたものは黒の古着であり、ようやく充分な火力となったようだ。
焼き芋の仕上がりを楽しみにしているのか、女は微笑みながらその炎を見つめていた。

火の始末も終え、焼き芋を食べ終えた女は、風呂の掃除を始める。
以下略 AAS



252: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 04:03:18.66 ID:j4j5Io3UO
「今日はキャベツあったし、豚が安かったの。カツにするから待ってて!」

そう屈託無く笑う娘が取り出したのは、豚のロース肉。
まな板に置かれたそれに、昨日自分が使った時よりギラつく包丁が入る。

以下略 AAS



253: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 04:04:56.12 ID:j4j5Io3UO
その夜、彼は夢を見た。
夢には娘が出ていたが、まだ小4〜5程の年齢の時の姿だった。しかし彼の記憶の中に、その頃の娘の姿は殆ど無い。
唯一ある当時の記憶は、白い部屋でアクリル板越しに見た姿のみ。

夢の中の娘は、大事そうに籠を抱えていた。
以下略 AAS



254: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 04:07:23.96 ID:j4j5Io3UO





以下略 AAS



255: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 04:09:20.73 ID:j4j5Io3UO

「………。」

「あ、やっと起きた!ご飯冷めちゃうよ?」

以下略 AAS



256: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/11/16(木) 04:09:58.80 ID:j4j5Io3UO
今回はここまで。


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