190: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/17(日) 08:58:56.55 ID:MG+FbVqhO
今回はここまで。
191:名無しNIPPER[sage]
2017/09/17(日) 19:45:25.48 ID:0j29dq0A0
おつおつ
192:名無しNIPPER[sage]
2017/09/17(日) 23:43:19.46 ID:PGSysvmbo
続きよろしくです
193:名無しNIPPER[sage]
2017/09/18(月) 15:39:20.84 ID:dWbRS1bBO
おつ
194:名無しNIPPER[sage]
2017/09/22(金) 22:11:59.63 ID:WJo2lWac0
急に本来の糞パパラッチっぽくなったな
195: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/27(水) 08:21:25.15 ID:NsTJuwti0
何も変わらない日々が続いた。それはもう、あまりにも平穏すぎるぐらいに。
だけど彼がお姉ちゃんを訪ねて家に来るたび、私は夜、一人でこっそりと枕を濡らしていた。
ふたりとひとりの、どうしようもないぐらい幸せな時間。
身勝手な気持ちでふたりの幸せを壊せば、ひとりの私の幸せも壊れてしまう。
196: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/27(水) 08:22:39.52 ID:NsTJuwti0
しばらくして、やっとお姉ちゃんと連絡を取る事が出来た。
お姉ちゃんの無事も涙が出るぐらい嬉しかったけど、彼の無事については不安なまま。
電話越しに、私は意を決して無事を尋ねた。それで帰って来た言葉は…。
197: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/27(水) 08:23:22.84 ID:NsTJuwti0
「………その男の人は、具体的にはどうなってしまったのかしら?」
「……それは、これからですよ。」
198: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/27(水) 08:24:49.41 ID:NsTJuwti0
「ありがとう」と言う彼の顔には、貼り付けたような笑み。
歓喜で震えていたはずの手は、今は焦燥と、現実への拒絶感で震えていた。
この人は、誰……?
199: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/27(水) 08:25:47.63 ID:NsTJuwti0
ちょうど平日の、あの公園が人も疎らになる時間。
お姉ちゃんがトイレに行ってる僅かな隙に、隠していたナイフで手首を切ったようだ。
それは却って憂鬱になるぐらいの、あの日と同じ快晴の事。
入院期間は、決して長くはなかった。
200: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/09/27(水) 08:28:32.86 ID:NsTJuwti0
全てが憎かった。
私達の日常を壊した戦争も、怪物共も……そして彼の事も。
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