35: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:46:23.89 ID:mBfbfeoZ0
続きあげます。
36: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:48:01.71 ID:mBfbfeoZ0
妖精さんたちはバタークッキーを手にわたしを見上げます。
「にんげんさん、なにがごよー?」
「はい。このボロ船、安全安心な感じにちょちょーっと改造してください」
37: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:49:32.93 ID:mBfbfeoZ0
妖精さんが差し出した分厚い豆本をお断りして、助手さんと顔を見合わせます。
「…………」
「…………」
38: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:52:32.61 ID:mBfbfeoZ0
「よよよよよよ妖精さんっ!!!!????? なにこれ!? なんですかこれ!?」
ものの数秒で、単なる手漕ぎボートだったとは思えぬほどの猛スピードに達しました。わたしは縁につかまりどうにか振り落とされないように踏ん張ります。
「じぇっとたーぼですが?」
39: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:54:02.38 ID:mBfbfeoZ0
「ふぎぃぃぃ、ふぐぅぅぅ」
嫁入り前の女の子が出していい声ではありませんが、もはやそんなことを気にしている場合ではありません。
それほどない筋肉を全力で駆使し、ブレーキを押そうと試みます。
40: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:57:08.81 ID:mBfbfeoZ0
目が覚めると、そこはサバンナでした。
まごうこと無きサバンナでした。
「…………」
41: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:58:26.32 ID:mBfbfeoZ0
「いえ、ここはどこでしょう……」
「さばんなちほーですわよ?」
「もうちょっと具体的に……」
42:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/16(木) 19:05:56.34 ID:B5R/j3Ow0
カバ?そんなカバな いや、バカな
43:名無しNIPPER[sage]
2017/03/16(木) 19:06:09.87 ID:QHlteXZCO
>>35
わたしは助手さんを連れて件の無人島に最寄りの里まで赴きました。まずはそこで情報収集です。事前情報のない冒険など死にに行くことと同義ですから。
「姐さん、集まった情報なんですが……」
44:名無しNIPPER[sage]
2017/03/16(木) 19:06:18.59 ID:MMQCInRRO
>>36
> 妖精さんたちはバタークッキーを手にわたしを見上げます。
>
>「にんげんさん、なにがごよー?」
>
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