40: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 18:57:08.81 ID:mBfbfeoZ0
目が覚めると、そこはサバンナでした。
まごうこと無きサバンナでした。
「…………」
あまりに突飛な場面転換に、目覚めたばかりのわたしの脳は処理オーバーです。まさかアフリカまで飛んで行ってしまったとか。
「あら? お目覚めになって?」
「!?」
背後から声がしました。振り向くと、そこには水場がありました。そして水場の真ん中に立っているコスプレ少女? が心配そうに立っていたのです。
「あなた、いきなり空から降ってくるんですもの。驚きましたわ。ご気分は?」
「……、だ、大丈夫です」
サバンナの真ん中にエレガントな女性。しかも、ぴっちりとしたスーツ。加えて、頭にけもの耳。
奇抜な彼女の格好に、ついついフリーズしてしまいます。
「あなた、鳥のフレンズ? それにしては豪快な飛び込み方でしたわね?」
「ええ、まあ、はあ」
とりあえず曖昧に返事をします。今だに何が起こっているのかをよく理解できていません。
「まったく、あんなむちゃくちゃなことをするのはサーバルだけかと思っていましたが、そういうこともないんですわね、あ、サーバルはご存じ? さばんなちほーの……」
わたしが混乱状態にあることなどつゆ知らず、女性はどんどん話しかけてきます。さらに私の体をペタペタ触って傷の有無を確認してくれているのです。
「あの……、すこしよろしいですか?」
「どこか痛みますの?」
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