385: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:24:50.82 ID:jvW3su8lO
メンバーの疲労の色の濃さを見てとって、永井は彼女たちの机の上に円筒型のプラスチックケースを置いていった。白い容れ物には青いラベルが貼られていた。
みりあ「これ、なに?」
386: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:26:37.34 ID:jvW3su8lO
アナスタシアはここまで急いで走ってきたのか息を切らしていて、呼吸をするたびに学校指定の白い半袖ブラウスの襟ぐりと、そこに結ばれた青いチェック模様のリボンが揺れていた。アナスタシアはまっすぐ永井にむかって大きな早足で近寄ってきた。
アナスタシア「これは、この写真は……アレです。アレなんですよ、ケイ……」
387: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:28:37.84 ID:jvW3su8lO
アナスタシアは写真集のページをばっと開いて永井の眼前に突きつけた。
永井「これが?」
388: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:31:42.49 ID:jvW3su8lO
美波「えっ……よ、読むの? 圭」
永井「印刷のミスとかがないかチェックしないといけないし」
389: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:34:08.77 ID:jvW3su8lO
未央「ああ……うん。これはキツいわ」
智絵理「わたし、家族が自分の歌を口ずさんでるだけでも恥ずかしいのに……」
390: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:37:53.69 ID:jvW3su8lO
永井「で、なにが言いたいんだよ?」
アナスタシア「ミナミにカワイイ衣装を着せてください!」
391: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:42:12.86 ID:jvW3su8lO
美波「あっ……えっ……」
美波はこのグラビアの過度な色っぽさに説明を試みようとしたが、言葉にはならず息が洩れるばかりだった。一同は美波の呼吸音に顔を上げた。その表情を見た美波はへなへなと元の位置に戻り、ふたたび顔を伏せた。いまにも泣き出しそうな雰囲気があった。実際、うめき声のようなものが聞こえた。
392: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:46:49.63 ID:jvW3su8lO
永井「まあ、そろそろ別の路線の仕事も入れるべきかも」
永井がぼそりと言った。
393: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:48:21.37 ID:jvW3su8lO
番外編そのA
休憩中、ラウンジの自販機で缶コーヒーを買おうとする永井に、アナスタシアと蘭子が話しかけてきた。
394: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:50:10.65 ID:jvW3su8lO
永井は自販機に硬貨を入れて、缶コーヒーを買おうとしていた。 アナスタシアもつられて自販機のラインナップを見ると、新しく並んでいるきな粉味のスタミナドリンクに興味を惹かれた。
アナスタシア「きなこ……」
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