69:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:54:48.09 ID:tRPk/B7zO
一方、父と兄は焦っていた。
街全体に施した転移の陣は完全済み。街の住民全員の血液も採取済み。
70:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:56:23.29 ID:tRPk/B7zO
事実、彼の家族は運が良かった。
娘を納得させる為に時間を割いてしまったことが、結果的に家族を救ったのである。
71:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:58:43.59 ID:tRPk/B7zO
「(彼等も、外に出なければ助かったのかもしれない)」
そう、待つだけで良かった。
72:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 01:01:39.80 ID:tRPk/B7zO
彼の家族は身を寄せ合った。
祈りはしなかった。ただ、待っていた。
73:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 01:03:27.89 ID:tRPk/B7zO
だが、彼は来ない。
現れたのは、最も怖れていたモノ。
74:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 01:05:33.86 ID:tRPk/B7zO
しかし、何もかもが遅かった。
オークの鉤爪が母親の服を引き裂き、背中の肉を抉る。
75:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 01:07:42.98 ID:tRPk/B7zO
兄は涙をぐっと堪え、泣き出す妹の手を握り走り出した。
オークを抑え込んでいる父も、穏やかな顔で笑っている。
76:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 01:10:31.18 ID:tRPk/B7zO
少年は歯を食いしばった。
両親が道を開いてくれたのに、このままでは自分も妹も殺されてしまう。
77:名無しNIPPER
2016/11/26(土) 01:11:43.09 ID:tRPk/B7zO
また明日
78:名無しNIPPER[sage]
2016/11/26(土) 01:19:07.46 ID:ttGbVCZ/O
乙
79:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 00:02:30.73 ID:FHyQmHZuO
少年はぎゅっと瞼を閉じて、背後から迫る死を覚悟した。
自分達二人をまとめて押し潰す大型の棍棒が、風を切って迫っているのが分かる。
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