69:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:54:48.09 ID:tRPk/B7zO
一方、父と兄は焦っていた。
街全体に施した転移の陣は完全済み。街の住民全員の血液も採取済み。
血液認証により、住民以外が転移することはない。後は、魔術師が陣を起動するのみ。
しかし、いつまで経っても魔術師は来ない。避難場所への転移も始まらない。
予定通りに行かないとは分かっていても、外から聞こえる悲鳴が、焦りと怖れを生んだ。
だが、安堵している部分もある。
「(外に出ずとも転移は出来る。外に出ていたら、おそらく私達も……)」
「(あのやり取りがなければ、私達は間違いなく死んでいた)」
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