51:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:08:33.80 ID:I+fdqcufo
そう思い、ぼくは探索を続けていたのだが…………
「……いないな……そんなやつ」
52:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:12:17.54 ID:I+fdqcufo
「って街灯?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そうだ、ちょっと待て。なぜ真夜中に家を出たのに、それからどんどん暗くなっていく
・ ・
53:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:13:48.05 ID:I+fdqcufo
「まあ、人間が人生で本当に考える必要があることなんて、一つか二つくらいしかないの
だろうけど」
54:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:15:23.04 ID:I+fdqcufo
一本の街灯。
たった一本だけ点いている滑稽ともいえる街灯。
55:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:16:42.44 ID:I+fdqcufo
「――っ!」
「おい……そこの、うぬ」
56:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:18:37.00 ID:I+fdqcufo
視力二・〇。いくら暗かったからといって、彼女に気づかないはずがない。いや、こん
なスポットライトのように彼女を街灯は照らしている。そんな状況で――果たしてぼくは
57:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:19:40.22 ID:I+fdqcufo
その鋭くも冷たい視線にぼくは身のすくむような思いをするが――しかし、ここでそこ
まで怯えることはなかったのかもしれない。
58:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:21:57.16 ID:I+fdqcufo
『彼女』には、出すための手がなかった。
右腕は肘の辺りから。
59:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:25:29.25 ID:I+fdqcufo
「……ふうん」
腕時計を盗み見るように確認する。
60:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:27:42.62 ID:I+fdqcufo
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「じゃから……、うぬの血をよこせ」
「…………は?」
61:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:29:28.03 ID:I+fdqcufo
「我が名は、我が名はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード……
鉄血にして熱血にして冷血の――吸血鬼じゃ」
284Res/217.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20