キスショット「これも、また、戯言か」
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57:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:19:40.22 ID:I+fdqcufo

 その鋭くも冷たい視線にぼくは身のすくむような思いをするが――しかし、ここでそこ

まで怯えることはなかったのかもしれない。

 『彼女』は疲労困憊の体を呈していた。

 街灯に背を預け。

 アスファルトの地面に座り込んでいた。

 いや、へたり込んでいるとでもいうのがより正確だろう。

 それに、たとえそうでなくとも『彼女』には、睨みつける以外の手出しをぼくにはできな

かった。



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