56:名無しNIPPER[saga]
2016/05/14(土) 15:18:37.00 ID:I+fdqcufo
視力二・〇。いくら暗かったからといって、彼女に気づかないはずがない。いや、こん
なスポットライトのように彼女を街灯は照らしている。そんな状況で――果たしてぼくは
彼女に気づかなかったというのか?
それは――いくらなんでもありえない。
ならば、ならばこう考えるべきなのではないだろうか?
・ ・ ・
彼女は、ぼくが通り過ぎたその後――直後に現れたのではないだろうか、と。
「……とんだ戯言だ」
「なにを言っておるんじゃ? うぬは。聞こえんのか……。儂を助けさせてやると、そう
言うておるのじゃ」
と、『彼女』は――ぼくを睨みつける。
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