勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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256:名無しNIPPER[sage]
2016/06/20(月) 19:14:23.62 ID:A0wheNjmO
ひょおおおおお
257:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 02:09:01.54 ID:/Ji7Qq2io
待ってる。待ってるよ
258:名無しNIPPER[sage]
2016/06/25(土) 12:04:48.30 ID:4sfvn+cF0
明日だ!
259:名無しNIPPER[sage]
2016/06/26(日) 03:50:53.55 ID:9fsd6C+3o
きょうだ!
260:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:12:37.52 ID:Trw4ei5x0
感情が昂りすぎて、頭の中は真っ白になってしまっていた。
冷静になろうと努めても、それはとても叶わなくて、自分がちゃんと呼吸をしているのかどうかさえ判然としない。
両手は固く握っているはずなのに、肘から先の感覚が曖昧で、実はまったく力が入っていないんじゃないかと錯覚する。
ゆっくりと一歩を踏み出したつもりだったのに、体はつんのめって前向きに転んでしまった。
自分が転んだその音に、ようやくその男は反応して、こちらの方に目を向ける。
261:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:13:06.86 ID:Trw4ei5x0
262:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:13:52.09 ID:Trw4ei5x0
勇者の体から煙が噴出した。
煙が噴出したところから肌の色は黒から元の肌色に戻り、背中から生えていた羽は文字通り煙のように消えていく。
変化の杖の効果を解除した勇者の姿を、目の前の男は大きく目を見開いて見つめていた。
魔族A『に、人間だああああーーーーーーーーッ!!!!』
263:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:15:18.05 ID:Trw4ei5x0
「きゃああああああああああ!!!!」
男の背後に控えていた、魔族母と魔族娘の叫び声が重なる。
鼻っ柱にまともに勇者の拳を受けた男は背後に吹っ飛び、背中から地面に倒れた。
264:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:15:48.85 ID:Trw4ei5x0
勇者「謝罪とか、そういうのいいからさ……ほら、立てよ『伝説の勇者』」
一転して、一切の感情が抜け落ちたように、勇者は抑揚のない声で男に話しかけた。
男「え…?」
265:名無しNIPPER[sage saga]
2016/06/26(日) 19:16:29.30 ID:Trw4ei5x0
走った。
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