魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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444: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 10:53:29.57 ID:A9tED0Y40

亀姫はチラと視界の端に写った近衛の姿に目をやった。
正確には、近衛が苦しげに握ったままの胸元の御石に意識をとられたのだ。


以下略 AAS



445: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 10:54:47.01 ID:A9tED0Y40

歯切れ悪く会話を止めてしまった亀姫だったが
魔王はその先を促すことはなく、事務的に声をかけた。


以下略 AAS



446: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 10:55:17.17 ID:A9tED0Y40

魔王「ふ。どうした、素直になったものだな」

亀姫「社殿よりも、礼節よりも、陛下の御身を第一にお守りしたい私のわがままでございます」

以下略 AAS



447: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 10:57:33.43 ID:A9tED0Y40

魔王「近衛」


呼び止められた近衛は、ハッと息を呑んで魔王を見つめた。
以下略 AAS



448: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 10:59:35.56 ID:A9tED0Y40

魔王「社殿の中には天使がいる。……目に止まらせたくない」

亀姫(…………)

以下略 AAS



449: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 11:19:47.81 ID:A9tED0Y40

近衛「……異物の除去とは、どのように行えばよろしいですか」

魔王「回復したのならば王殿の入り口近くに立ち、勢いよく放り込まれる結界を斬り破れ」

以下略 AAS



450: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 11:20:41.05 ID:A9tED0Y40

魔王「…………」


近衛が社殿の中へ消えていくのを、魔王が見つめていた。
以下略 AAS



451: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 11:21:21.36 ID:A9tED0Y40

それまでに捕えていた浄気をすべて王殿に封じ込めると、亀姫は自分の一族を呼び出し、結界の維持の任にあたらせた。
4人の女が社殿の四方を取り囲み、祈るような姿勢で結界の維持に取り組む。


以下略 AAS



452: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 11:22:11.22 ID:A9tED0Y40

魔王「……なるほど。ならばお前はどこまで離れるつもりなのだ」

亀姫「苦しむ民がいるのですから、魔国中へ参り、各所で浄気を捕えとうございます…。陛下、そのことでお願いがございますわ」

以下略 AAS



453: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2017/01/19(木) 11:22:45.48 ID:A9tED0Y40

魔王「……願いはそれだけか?」


魔王が亀姫に向けた視線は、穏やかなものだった。
以下略 AAS



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