66: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/26(水) 01:38:21.67 ID:SNn8TeIE0
あの時の様子だと、ナナはその頃の記憶を全て思い出したに違いない。
それが引き金となって、彼女は力の扱い方を知らないまま、"血の力"にまで昇華させてしまった。
ナナが一時期変調をきたしていたのも"血の力"の兆候だったとすれば、
やはりその責任は、"喚起"の"血の力"を持った私にあるだろう――
67: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/26(水) 01:40:53.52 ID:SNn8TeIE0
◇
討伐任務を終え、"アナグラ"に帰投した私達の元に、榊博士とリッカさんが血相を変えて飛び込んできた。
私達が帰ってくる少し前、外部居住区の老朽化した"アラガミ装甲壁"から、多数のアラガミが侵入。
幸い人的被害はなかったけど、代わりに神機を持ったナナが極東支部を脱走、
68: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/26(水) 01:50:29.31 ID:SNn8TeIE0
◇
周辺のアラガミを一掃し、"ブラッド"全員が再び一堂に会す。
「みんな、ありがとう……」
69: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/26(水) 01:55:12.79 ID:SNn8TeIE0
◇
この件以降、記憶が戻ったことでどこか変わってしまった部分もあるんじゃないかと危ぶむ声もあったけど、
ナナは相変わらず明るい性格のまま、今日も口いっぱいに"おでんパン"を頬張っている。
精神的成長は間違いなくあるだろうけど、変化した部分を強いて挙げるなら、
70: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/26(水) 02:01:55.27 ID:SNn8TeIE0
ナナ編とロミオ編はギル編ほど表立って主人公が活躍しないから中々難しい……
ほぼ漫画版のコピペみたいになっちゃったけど
それぐらいナナ編の完成度が高いのでGE2漫画版3〜4巻を買おう(ステマ)
71: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:08:57.91 ID:CkJ1WGww0
◇
「……あのさ……一緒に任務行きたくない人って、いる?」
72: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:11:19.72 ID:CkJ1WGww0
「さっきからどうしたの?……まさか、アンタにも心当たりがあるとか?」
「……とりあえず、さっきの続きなんだけどさ、その相手がものすごーく気を遣ってくる人だったりしたら?」
続きを言い淀んでいるのか、エリナはその場で少し、しおらしくなる。
73: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:14:20.95 ID:CkJ1WGww0
ここまで聞けば、エリナの言わんとすることはわかる。
私は彼女の付添として、その任務に同行すると約束した。
役に立つかはわからないけど、仲間の事情に首を突っ込むのには慣れている。
74: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:19:40.28 ID:CkJ1WGww0
◇
ソーマさんの極東支部での滞在期間は短い。
故に、エリナとの約束の時はすぐにやってきた。
75: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:22:01.36 ID:CkJ1WGww0
◇
討伐対象を掃討し、ソーマさんも自分の目的を完了させたことで、私達は任務を終える。
結局、任務中においても過保護なソーマさんにエリナが逆上、神機使いとしての意思を表明したことにより、
エリナはソーマさんの対応を改めさせることができた。
"バカにしないで"だの"私のスピアは飾りじゃない"だの、エミールを相手取った時のような剣幕でエリナは捲し立てていたけど、
76: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:26:34.81 ID:CkJ1WGww0
とりあえずエリナちゃん成長記終了まで
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