【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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75: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/27(木) 23:22:01.36 ID:CkJ1WGww0

 討伐対象を掃討し、ソーマさんも自分の目的を完了させたことで、私達は任務を終える。
結局、任務中においても過保護なソーマさんにエリナが逆上、神機使いとしての意思を表明したことにより、
エリナはソーマさんの対応を改めさせることができた。
"バカにしないで"だの"私のスピアは飾りじゃない"だの、エミールを相手取った時のような剣幕でエリナは捲し立てていたけど、
そのぐらいで気分を害すソーマさんでもないだろう。
それどころか、真っ向から自分の甘い態度に歯向かってきたエリナに対し、喜ぶ素振りすら見せていた。

「あのっ……お疲れ様でした!」

「ああ、お疲れ」
「……また、頼むな」

「!……はい!今日は、ありがとうございました……!」

フィールドワークがあるというソーマさんと別れ、私達は二人きりになった。
今になってさっきは言い過ぎたんじゃないかと不安がるエリナを宥めつつ、私は彼女と出会った当初の頃を振り返る。

もしエリナがあの頃のままであったなら、ソーマさんは以降も、必要以上に彼女を気遣い続けただろう。
そうならないように一歩踏み出したのは、他でもない彼女自身だ。
――手が差し伸べられるのを待つだけだった、私とは違う。

言いたいことを言えばいいという私の言葉に安堵したのか、エリナは以前よりずっと素直な態度で、私に帰投を促してくる。
弟子とはいってもほぼ同期の神機使いなんだし、私も負けてられないな。


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