269: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:08:13.11 ID:FLcWsv7Mo
彼らが見ている私と、私の望み。
それは自覚していなかっただけで、同じものだったのかもしれない。
けれど、過去に揺れて、孤独に戻ろうとした弱さを、否定したくはなかった。
それもまた私の本質で、なかったことにはできない。
270: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:13:35.85 ID:FLcWsv7Mo
「……シエル、渡してやれ」
「ここで、ですか?」
271: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:18:20.89 ID:FLcWsv7Mo
「ジュリウス以外は副隊長に助けてもらってるだろ、ってね……私は、みんなに助けてもらっちゃったけど」
「あいつは無茶な事しか言わないから、結局そんな小物に落ち着いちまったがな」
「それに……渡すまで、時間もかかっちまった」
272: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:20:20.38 ID:FLcWsv7Mo
「……そっか……私で、いいんだ」
得難い喜びと、もう一つの感情が相反する。
もっと早くに自分を知っていれば、ロミオとも、より話すことがあったかもしれない。
273: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:22:46.47 ID:FLcWsv7Mo
ごめん、ロミオ。
結局、仲間に見つけてもらっちゃった。
私がやりたかったこと。
私にしか出来ない事。
274: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:28:06.57 ID:FLcWsv7Mo
隊長編、5章終了
何とかRB発売一周年の日にスレタイ回収まで漕ぎ着けました
今度は土曜あたりの夜に投下できればなと思っています
275:名無しNIPPER[sage]
2016/02/19(金) 22:45:29.67 ID:DEaUCoifO
お疲れさまです
276: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/22(月) 01:47:11.07 ID:E9X6QFqSo
6
祈りを、捧げる。
悪意に曝された者達に。
不条理に見舞われた人々に。
277: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/22(月) 01:54:11.41 ID:E9X6QFqSo
ともかく、今はジュリウスを信じるしかない。
気持ちを切り替え、ラウンジに向かうと、そこには入り口右手のソファに腰掛ける、シエルとナナの姿があった。
「おはよう、2人とも」
278: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/22(月) 01:57:10.33 ID:E9X6QFqSo
「ちょっと意外なチョイスだけどー……似合ってるんじゃない、それ!」
「これはこれで……いいですね」
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