277: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/22(月) 01:54:11.41 ID:E9X6QFqSo
ともかく、今はジュリウスを信じるしかない。
気持ちを切り替え、ラウンジに向かうと、そこには入り口右手のソファに腰掛ける、シエルとナナの姿があった。
「おはよう、2人とも」
「おはようござい、ます……?」
「おはよー!……あれ?制服じゃないの?」
「うん、そろそろ予備の制服以外も着てみようかなって」
ナナの指摘通り、今日の私は"ブラッド"の制服を着てこなかった。
指先まで覆った合成繊維のインナーの上に、シャツと薄紫のウィンドブレーカーを羽織った上半身。
ボトムスには白黒の迷彩パンツを配し、前髪には当然、あのヘアクリップを着けてある。
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……どちらかと言えば、少し派手な格好だとは思う。
一応、機能性の高い服装でもあるんだけど、選んでいる時は気が舞い上がっていて、何とも思わなかった。
こういう所は、上着の裾に着けたバッジやワッペンの持ち主に、少し影響されてしまったのかもしれない。
しばらくその余裕がなかったけど、こうしてある程度、自分の服飾に気を遣うのも、彼との約束だった。
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