271: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/19(金) 03:18:20.89 ID:FLcWsv7Mo
「ジュリウス以外は副隊長に助けてもらってるだろ、ってね……私は、みんなに助けてもらっちゃったけど」
「あいつは無茶な事しか言わないから、結局そんな小物に落ち着いちまったがな」
「それに……渡すまで、時間もかかっちまった」
ロミオは、焦りから私を傷つけたことを、その時も気にしていたのかもしれない。
もう、私は十分に受け取っていたのに。
物も、言葉も、約束も。
箱を持つ手に、力が籠る。
「……恩を返したかったのは、私達も同じです」
「孤立した私を、復讐に走るギルを、悩むナナを……進んで受け入れてくれたのは、君ですから」
「……そこまでやっておいて、私達を置いてしまうのというのも、無責任じゃないですか?」
「……それに、隊長といると、何か心地いいんだよねー」
「"ブラッド"はみんな大好きだけど、隊長が隊長でいてくれるともっといいというか……人柄ってやつ?」
「とりあえずみんな一緒の方が、私は嬉しいかな!」
「まあ、そんなわけで……後釜は一人しかいないってことだ」
「肩書きも過去も関係ない、弱音を吐いたっていい……お前だから、背中を預けられる分、支えてやることもできる」
「ジュリウスが自分の戦いを選び取った今、俺達を中心で結び付けているのは……お前だ」
向けられた、3つの視線。
その瞳は、私自身を見据えている。
私が抱き続けてきた願いは、とうに叶っていた。
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