221: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:39:55.84 ID:Z5yxWWDco
「"感応現象"を応用した"血の力"は、神機使いの意思や感情を鍵としている……」
「君の"喚起"の"血の力"は特にその傾向が強いから、従来の"感応現象"にも影響を与えやすいのかもしれないね」
「それで、その後、何か変化は?」
222: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:41:13.68 ID:Z5yxWWDco
「人間を捕喰の対象にした後も、まるで作業みたいに……」
「……だけど、段々、喰われる人々の反応に、楽しさを見出すようになっていくんです」
自然と、顔が俯く。
223: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:43:21.69 ID:Z5yxWWDco
「隊長君」
肩を掴まれ、顔を上げる。
そこには、神妙な面持ちの榊博士の姿があった。
224: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:46:15.20 ID:Z5yxWWDco
その後、博士が懐からもう一枚、全く同じ形状のカードを取り出したところで、何となく見当がついた。
「……携帯同士のカード交換が、神機使い同士の精神感応に相当する、と?」
225: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:47:40.87 ID:Z5yxWWDco
「それが原因で制限が外れて、読み取れるはずのなかった情報まで取得できるようになった……ということですね」
「2日前には傷を完治させていた君が目覚めなかったのも、突発的な変化による負荷が大きかったからだろう」
「……数値上は問題ないようだし、今の君なら大丈夫だと思うけど、なるべく気をつけてくれ」
226: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:49:29.57 ID:Z5yxWWDco
「……理由を聞いても、いいかな」
「……私には、隊長にふさわしい資質がないんです」
「"喚起"の"血の力"にしても、3人が"血の力"に目覚めた今、役立てる余地はありません」
227: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:51:53.29 ID:Z5yxWWDco
「でも、まだ"血の力"で神機使いの皆さんに、"感応種"への対応策を与える事は出来ます」
「……そうだ、極東支部で役に立てなくなったら、他の支部に異動させてもらうのもいいですね」
仲間も、無用な期待をせずにすむ。
228: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:52:48.35 ID:Z5yxWWDco
「なら、その話は聞けないな」
「私は君達ほど"ブラッド"の事を知らないし、問題にも思っていない」
「そんな……!でも――」
229: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:56:19.61 ID:Z5yxWWDco
とりあえずここまで
サカキとナナちゃんは喋らせにくいキャラ筆頭、でも敬語サカキはやってみたかった
極めて特殊な状態=黒ハンニとかアーサソールとかシオ残滓とか
230: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:03:25.51 ID:N5ib+HkXo
敬語というより丁寧語の方が適当か、と今更ながら
ちょっとだけ投下
231: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/23(土) 01:07:04.71 ID:N5ib+HkXo
◇
"アナグラ"に数多くある地下施設の一つの、訓練場設備。
ここで行われる、アラガミのホログラム映像を用いた仮想演習は、新人の訓練だけでなく、
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