226: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:49:29.57 ID:Z5yxWWDco
「……理由を聞いても、いいかな」
「……私には、隊長にふさわしい資質がないんです」
「"喚起"の"血の力"にしても、3人が"血の力"に目覚めた今、役立てる余地はありません」
「その上、今回の任務では独断行動を繰り返し、隊を放棄するという失態まで犯しました」
「自分どころか、仲間の事まで信じられていないんです」
「……」
同意するでもなく、反論するでもなく、博士は無言で私の言葉を聞き続ける。
「それに、副隊長の頃から疑問でした……特に突出した能力もないのに、何で私がこの立場にいるんだろうって」
「……実力とリーダーシップが直結しないことぐらいは理解しています。でも、私は自分の長所すらわかっていない」
「……私は、もう"ブラッド"の戦力にはなれません」
半ば自棄になって、自分への不満点を並び立てる。
幼稚だろうが何だろうが、これでいい。
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