227: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/19(火) 01:51:53.29 ID:Z5yxWWDco
「でも、まだ"血の力"で神機使いの皆さんに、"感応種"への対応策を与える事は出来ます」
「……そうだ、極東支部で役に立てなくなったら、他の支部に異動させてもらうのもいいですね」
仲間も、無用な期待をせずにすむ。
私自身も、みんなの役に立って、価値を維持できる。
悪いことなんて、何もない。
前から、決めていた事だ。
少し長引いた夢から、目が覚めるだけ。
無理なんて、してない。
「……相談は、したのかい」
「えっ……?」
遂に口を開いた、博士のたった一言で、私の勢いが殺される。
「事前に"ブラッド"で、話し合いはしたのかい」
「……それ、は」
言い出せるはずがなかった。
そんな事を打ち明けようものなら、お人好しの彼らのことだ、確実に私を引き止めようとしただろう。
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