【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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207: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:56:20.08 ID:sot8cAHCo

――戦火に包まれ、混迷の様相を呈した街。
群衆は一様に何かを見上げ、怯えた顔で逃げ惑う。
その人々は無情にも、大小の手足に踏み潰されていく。

以下略 AAS



208: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:58:33.31 ID:sot8cAHCo

肉を轢き潰し、骨を砕いた時に生じる、この快感は何だ。
痛みと恐怖に怯え、引き攣った顔を眺め見た時の、この高揚感はどうだ。
……タノシイ。
そう、タノシイだ。
以下略 AAS



209: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 02:01:03.18 ID:sot8cAHCo

――視界が、ぐにゃりと歪む。
意識がここに引き戻された時、待っていたのはアラガミの反撃だった。
脇腹に直撃をもらい、後方に吹き飛ばされる。
私はまともに受け身も取れないまま、壁に背中を叩き付けた。
以下略 AAS



210: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 02:03:25.10 ID:sot8cAHCo

「ぐ、う……あぁぁぁ……!!」

悶え苦しむ私を眺めるアラガミの口の端が、大きく吊り上がった、ように見えた。
ひと思いに潰してしまえばいいものを、徐々に力を強めてくる。
以下略 AAS



211: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 02:04:48.50 ID:sot8cAHCo

「……ぁあああああっ!!」

銃形態に移行させた神機をアラガミの顔面に押し当て、残留していたオラクルを全て吐き出す。
油断しきっていたアラガミは思わぬ反撃に戸惑い、煙を上げながら後ずさった。
以下略 AAS



212: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 02:06:48.47 ID:sot8cAHCo

……私、何でこんなになるまで頑張ってたんだっけ。
初めは空を見られたら十分で、それさえ終えたら、適当な所で野垂れ死んでやろうと思っていた。
それでも少しだけ、勿体無くて。
未練がましく神機使いを続けている内に、"感応種"が現れた。
以下略 AAS



213: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 02:09:15.73 ID:sot8cAHCo

あっさりと、膝が折れる。
視界も霞がかってきた。
そのまま、血と吐瀉物の混ざり合った汚水に突っ伏そうとする私の身体を、何者かが抱きかかえる。
暖かい感触に、柔らかな心地。
以下略 AAS



214: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 02:12:08.98 ID:sot8cAHCo
隊長の株落とし編終了
2無印のラーヴァナだいきらい(主に地底の雷のせいで)


215:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/12(火) 02:17:44.36 ID:v4LIsVbj0
乙、毎回楽しみにしてます
ナナと二人でラーヴァナ三体は嫌な思い出


216: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/15(金) 02:18:48.77 ID:8XG5BsF8o



 沈んでいく。
音も光もない中を、ただひたすらに。
以下略 AAS



217: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/15(金) 02:21:01.67 ID:8XG5BsF8o

……そう、ただ、それだけ。
今まで接してきた者達と比べるまでもなく、大した境遇じゃない。
でも、私にはそれだけの事が、とてつもなく大きくて。
過去の自分をいくら否定しても、生き方は変えられなかった。
以下略 AAS



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