212: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:18:41.79 ID:Hg+7sYzLO
「あ、ごめんごめん。なに?」
「……今、違う女のことを考えていただろう」
213: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:19:35.58 ID:Hg+7sYzLO
嬉しそうに笑うその表情は、出会った頃と変わらずとても愛らしい。
成長期らしくこの数年で大きく伸びた身長は、既に真九郎の肩に迫る勢いだ。
本人曰く、胸の成長が芳しくないのが不満らしいが。
ともかく、そんな聞く人間が聞けば狂喜しそうな、紫の殺し文句を微笑ましく感じつつ、真九郎は一つの提案をする。
214: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:20:21.98 ID:Hg+7sYzLO
ゴミを片付けている真九郎の腰にしがみついて絡んでいる女性は武藤環。
どこぞの空手道場の師範代で、大学を卒業して以来ますます酒癖が悪くなった。
そして、環とは別次元の大酒飲みがもう一人。
「ぎゃはは! 紅くん、ほれほれ、アルコールぶしゃー!」
215: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:21:04.33 ID:Hg+7sYzLO
「真九郎! 次は何をすればいい?」
「じゃあ、麺が茹で上がったか確認してみてくれるか?」
216: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:21:32.31 ID:Hg+7sYzLO
「紫ちゃんの伝手で仕事を回してもらっているおかげでしょ。どっちが世話されているんだか」などと銀子は不機嫌に言うが、要人が集まるパーティーの警護などの場面で、真九郎の名を知っている者も少なくはない。
おかげで、固定客とまでは言わないが、リピーターも徐々に増えている。
これも、紫と出会わなければありえなかったことだ。
いつだったか真九郎は紫のことを守護天使などと表現したが、あながち間違いではないのかもしれなかった。
そんなことを考えているうちに夕食も出来上がり、二人はテーブルに就いた。
217: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:22:27.43 ID:Hg+7sYzLO
今回は以上です。
そろそろ日常から動き出す予定です。
もうしばらくお付き合いくださいませ。
218: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2015/12/21(月) 22:25:44.75 ID:Hg+7sYzLO
それと>>140で言っていた「1年前」のことですが、別のスレでやります。
スレタイが電波なので、あくまで電波メインにしようかと。
それをやるときは紅オンリーになると思うので、よろしくです。
まあ、いつになるかはわからんけども……
219:名無しNIPPER[sage]
2015/12/21(月) 22:30:59.21 ID:5XXpue3lO
乙です
220:名無しNIPPER[sage]
2015/12/21(月) 22:46:05.41 ID:HNlII0FUO
乙ですね!
221:名無しNIPPER[sage]
2015/12/21(月) 22:49:31.14 ID:tyJVyY8w0
乙です
キャラの口調に違和感も無いし筆者が原作好きなのわかる文章ですわー
222:名無しNIPPER[sage]
2015/12/21(月) 23:11:09.11 ID:6edvanB4o
乙!
ずっと待ってた!嬉しい!
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