過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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266: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/15(水) 00:09:33.51 ID:CylgZCQ2o
>>263

【風の臭いを敏感に感じ取る、視界を覆っている分彼女にとってはこの感覚が生命線だ】
【風切り音、大体の形を察し取る──── 成程、風の刃であろうか】
【チンピラの声にこくんと頷いて、楯になるようにその前へと躍り出た】


私の役割は異端審問に御座います、主に与えられた役割を、私は果たさねばなりません
それ故に私は破壊することでしか救えません、傷つけることでしか伝えられません
だからこそ、──── 私は、盲目的に、無垢に付き従うのです

私の正気は私の神が証明して下さります、故に私の信心は揺るぎません
ならば貴女の正気は何方が証明してくださるのですか?
ふふ、どちらが気狂いなのやら────!!


【出現した四角錐、そこから伸びた拘束具が彼女の右腕を拘束する】
【目隠しした女性が、右腕を拘束されて、縄酔い似た陶酔の声を漏らす】
【唇の端が、濡れる────零れた飛沫が、リップノイズに混じって】


────あっ……んぅ……この感覚こそ、主の腕元に、抱かれるみたい────

"ユダのゆりかご"を御存知ですか? ──── かつて存在した、異端審問の手段
この先端部分は本来上から刺すものではなく、下から突き上げるものだそうです


【右腕を振り上げると、まるで重力を無くしたかのように四角錐が空中に持ち上がり】
【再びその巨大な質量を以て落下してくる、放たれる風を踏みしめる様に】
【舞い上がる土煙、風が乱反射して炸裂音を響かせて────】

【ミサは小さく深く、息を吐いた────】


っ……!!! ────やぁ!!!!


【再び右腕を振り上げ、一回二回と、右腕の拘束具で繋がった四角錐を振り回す】
【とんでもない芸当であった。巨大な四角錐を、女性が右腕一本で振り回す光景は】
【────まるで重力が失われたかの様に】

【振り回した遠心力、ついた加速度のまま、彼女はそれを投擲する】
【空気がひしゃげる様な轟音、地響きはまるでファンファーレのように狭い路地裏を響き渡り】
【そして、巨象が行進するかの如く、四角錐が轟々と放たれる】


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