不思議な女の子と、クリスマスイブを一緒に過ごした話。
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名無しNIPPER
[saga]
2024/09/28(土) 10:08:35.25 ID:tn6qKCSu0
「授業を受けて、昼休みに本を読んで、
家に帰って眠って。毎日それしかやらないんだもん、つまんないよ」
わたしは目線を落として「かもね」と言った。
「私は退屈を埋められる、ちひろは学校で嫌な思いをしなくて済む。
これってすごく素晴らしいことじゃないかな」
どうだろ、と彼女はすこしだけ不安そうな表情をする。
その顔がやけにおかしくて、わたしは思わず笑いそうになってしまった。
「じゃあさ、今から遊びに行こうよ」とわたしは言った。
「今から?」
「うん。映画でもみて、それからカフェでしゃべろう」
わたしはそう言って、彼女の手のひらを取り、
駅とは反対方向のバスへと飛び乗った。
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