17:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/08(日) 15:15:23.30 ID:q/d6/4BoO
「うん……」
千歌の表情は晴れない。誰にも無事でいられる保証などないことは、千歌にもよく分かっているようだった。
18:名無しNIPPER[sage]
2024/09/08(日) 18:28:03.82 ID:ZpQuq6LTO
「曜ちゃん」
曜の思考は千歌の呼びかけによって中断された。千歌はじっと曜の目を見つめている。曜が今何を考えているのか、そこを見れば見透かせるかのように。
「ちょっと前に言った通りだからね。私も……私もやるからね。曜ちゃんにだけ押しつけたりしないからね」
19:名無しNIPPER
2024/09/10(火) 18:17:28.40 ID:bonBilDZ0
こんなところで書いてたのか
続き見れて嬉しい
20:名無しNIPPER[sage]
2024/09/10(火) 18:42:27.99 ID:tcWjjeLVO
>>19
こんなところまで見に来て頂けるとは……!
ありがとうございます、相変わらず亀みたいな更新速度ですがよろしくお願いします
21:名無しNIPPER[sage]
2024/09/12(木) 20:17:23.46 ID:pTiCDHH50
「千歌ちゃん」
曜が空いていた左手を千歌の手に重ね合わせる。
「私も言ったよ、千歌ちゃんには人は殺せないって」
22:名無しNIPPER[sage]
2024/09/14(土) 23:01:35.89 ID:888Vj+naO
02:27 松浦果南
23:名無しNIPPER[sage]
2024/09/18(水) 17:56:21.97 ID:fzlLlSi8O
鞠莉はもう……いない。
その上ダイヤまで失ってしまったら、私はきっとどうにかなってしまう。曜が言っていた通り、私がダイヤの側にいても何も変わらないどころか、邪魔になるだけかもしれない。それでも……
「嫌だよ……見捨てられないよ……逃げてなんかいられないよ…!」
24:名無しNIPPER[sage]
2024/09/18(水) 20:04:14.19 ID:iLatUWQm0
果南は驚きを感じつつも、臭いのする方向へ脚を踏み出していた。それほど恐怖を感じなくなっている自分には気づいていないようだった。
歩を進める度に血の臭いはどんどん増していく。別の誰かである可能性も頭をよぎったが、確かめずにはいられなかった。
25:名無しNIPPER[sage]
2024/09/22(日) 15:05:53.73 ID:pzuc7hlIO
02:30 桜内梨子
26:名無しNIPPER[sage]
2024/09/22(日) 15:06:32.35 ID:pzuc7hlIO
02:30 桜内梨子島の西側、波打ち際に程近い林の中。そこでは微かに波の音が聞こえ、潮の香りが漂ってくる。今そこにいる人物にはそんな事を気に留める余裕はなかったけれど。Aqoursの桜内梨子は膝を折ってうずくまり、両手で耳を塞いでいた。ゲーム開始から唯一、敵にも味方にも遭遇していないのは彼女だけだった。最初の内は他のメンバーを探そうと動いていた彼女だったが、時間を置いて聞こえてくる不吉な音が、一人で行動する勇気を奪っていった。今はただ、暗闇の中に一人、震えている事しかできない。禁止エリアの確認も、周囲への警戒も、自分がしなければならない以上、眠りにつく事も出来ない。(光が欲しい……)何度思ったことだろう。光が欲しかった。この暗闇を切り裂き、救いをもたらしてくれる眩い光が。
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