627: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/10(月) 02:10:23.09 ID:oJ/bhrfl0
これも竹で出来た良いやつ?らしいよ。と半分閉じかけていた自分の視界にパピヨンはその耳かき棒を見せた。
……立派な耳かきだと思った。なんだか、耳かきと想像して最初に思い浮かべたら出てくる理想の耳かき。そんな感じだった。
パピヨン「じゃ、これからは敏感な部分をカリカリしちゃうからジッとしててね。ぷぷ、気持ちよくて気持ちよくてもぞもぞ〜って動いちゃうのも、必死に我慢だよ?」
628: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/10(月) 02:11:51.99 ID:oJ/bhrfl0
がさ、がさっ……すっ、すーっ……。
かり、かり。がさり……すーっ。すっ、すー……。
耳の中でがさがさと音が鳴り、耳の中に溜まっている汚れが掻き出されていく。たまに酷くこびり付いたものもあるようで、そういったものを剥がすとき耳かき棒の先端に力が入るのを感じると、少し気持ちが良い。
629: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/10(月) 02:12:38.49 ID:oJ/bhrfl0
……そうか、まだ片方しか終わってないなら反対側があるのか。ならお願いをするしかない。トロトロの脳みそでそう考えて、言われるがままにごろんと顔の向きを変える。
パピヨン「……!は、はーい。じゃあまずは、マッサージからね……ねえ、お兄さん」
『……ん』
630: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/10(月) 02:13:28.40 ID:oJ/bhrfl0
――――10。
ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ……ぎゅぅぅう……。
パピヨン「ほら、お耳を沢山揉みくちゃにして〜……耳たぶふにふに。お耳ぎゅっぎゅ」
631: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/10(月) 02:14:04.48 ID:oJ/bhrfl0
――――膝の上ですーすーと気持ちよさそうに眠っているお兄さんを見て、ほっと一息。あー疲れた、思ったより神経使ったな、耳かき。
パピヨン「……まあ、でも、ちょっと楽しかったけど」
切っ掛けはお兄さんをちょっと癒してあげたかったこと。尻尾の手入れで培われた手先の器用さで、何かできないか探していたところ――この耳かきを見つけた。
632: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/10(月) 02:15:13.48 ID:oJ/bhrfl0
これだけです。とても耳かき楽しかったです。
おやすみなさい。
633:名無しNIPPER[sage]
2024/06/10(月) 12:24:21.12 ID:kW1mSFlzO
いきなり超上質耳かきASMRが飛んできてうっとりしている
いや最高かよ
ありがとう…ありがとう…!
634:名無しNIPPER
2024/06/10(月) 18:09:20.55 ID:YxtqkZMcO
ちょっとおっきした
ウマシコ許可?
635: ◆OX0aJKbZO.0H[sage]
2024/06/10(月) 20:45:41.62 ID:oJ/bhrflo
喜んでくれた人がいたみたいで嬉しいです。書きたいもの良い感じに書けたので。
本編もそろそろ再開します。よろしくお願いします。
636:名無しNIPPER[sage]
2024/06/10(月) 20:54:40.84 ID:84aKOJujo
まじで感謝しかない
637: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/11(火) 23:53:19.81 ID:bydBv2aR0
『あの、すみません。知り合ったばかりでいきなりこんな質問をするのも失礼かもしれませんが……』
マントレ「ええ、はい。全然気にしませんよ?」
こちらから気兼ねなく何でも、と話したのですから。貴方も遠慮しないでください。なんてマンティのトレーナーさんは言ってくれるが……ええい、ままよ!
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