637: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/11(火) 23:53:19.81 ID:bydBv2aR0
『あの、すみません。知り合ったばかりでいきなりこんな質問をするのも失礼かもしれませんが……』
マントレ「ええ、はい。全然気にしませんよ?」
こちらから気兼ねなく何でも、と話したのですから。貴方も遠慮しないでください。なんてマンティのトレーナーさんは言ってくれるが……ええい、ままよ!
『…………失礼ですが、おいくつなんですか?』
マントレ「……」
にこりと笑ったまま表情が何も変わらない。しまった、やはり年齢の話題はアウトだった――。
マントレ「いくつに見えますか?」
『!?』
――思わずぎょっとしてしまう。自分から訊いておいてこの反応は本当に失礼だが、これは流石に驚く。
まさかこんな合コンみたいな……いや、この人こういう訊き返しをしてくる人なのか――少し、意外だ。
『そう……ですね……ええっと』
……暫くどうしたものかと考えに考えて、絞り出すように、言った。
『……とてもお若いですから、20代……後半とか……』
マントレ「ほぉ、ほぉほぉ……成程」
うんうんと頷いて、にこにこと笑顔を止めない。ま、まずい。どうしよう、謝った方が良いか?いやしかし、年老いてるようにも見えないし――けど雰囲気は。
マントレ「ふふっ……すみません、少し意地悪をしたくなっただけです。すみませんね、こちらも困らせるようなことを言ってしまって」
『……へ?』
やはり私は少し幼いといいますか、童顔といいますか。そういう風に年齢を聞かれる機会も多いので……少しだけ恥ずかしそうにしながら言うマンティのトレーナーさん。
マントレ「年齢を聞かれたら誰にでもこういう話を振るんですよ、貴方の知っている方だと……ステラライムさんの
トレーナーさんや、グリーンシルフィーさんのトレーナーさんが新人の頃にも話して困らせた記憶がありますから」
『そ、そうだったんですか……』
――あれ、じゃあ。やっぱりこの人の年齢は……え?
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